
住宅街で老人が死亡しているのが発見され、付近に3052万円の現金が入った紙袋が落ちていた話。
結末にモヤモヤする。父親を断固拒否したままでよかったのに…それでも娘が悪いということはまったくないし当然の対応だとわたしは思う。でも世間的には家族なら許すべきという感じなんですかね。拒否したら冷血人間とか言われるんですかね。幼いころの思い出をとってつけたように出してきて、それが支えになっていたという方向に持っていき、だから拒否しきれなかったんだと…こういうのが素敵なんだ美しいんだという作り手側の圧を感じて気持ち悪かった。父親は浮かばれるだろうけど、娘は忘れたいのに忘れることすら許されず一生供養させられるなんてあんまりだ。
父親は自業自得でしかない…というかバブルでさんざんやりたい放題やっていい思いしまくって、バブルがはじけたら顔なじみのライターや幼なじみに縋り付いて、その後は真面目に働いて質素に暮らしていたけどそれなりに楽しいこともあって、やらかしのわりには悪くない人生だったように思う。でも妻はヤクザに追われて逃げまわって自殺に追いやられて、娘はその現場を目撃にして孤児になったという壮絶な人生だったわけで。娘には何の非もないのに父親がやらかしたせいでこうなったんだぞ。そりゃ恨むでしょうよ。
どうでもいいけど所得税とか住民税とかどうしてたんだろう。普通、会社が天引きして納付すると思うんだけど、偽名なら納付できなくない?
バブルはそんなに人を狂わせる感じだったんだろうか。ピュアな文学青年が金の亡者に成り下がるとか…でもひとによるよね? 踊らされず堅実に生きてきたひともたくさんいるよね? そもそも何の恩恵も受けず無関係に生きてきたひともいるよね? このあたりの時代感とかよくわからないんだけども。でも芸者がバブルでいい思いしてそうだなというのは何となくわかる笑。小手鞠は浮かれたりせず賢く資産形成してそうなイメージ。
捜一が特命係に捜査を託したり、特命係の捜査に捜一が協力したり、何だかんだ仲良くなってるのがうれしい。薫ちゃんの「いまになって手柄の匂いに吸い寄せられたか〜」とか、イタミンの「警部殿、多少の協力はやぶさかではありません」「我々の力をもってすればこの程度のことは朝飯前ですよ」とか、芹澤の「終わりぃ?」とか好きすぎる。
右京さんが物語を書いたのはひさしぶりかな? 今回はミステリじゃなく児童文学(?)だけど…さすがに児童向けは書き慣れてないからか、児童向けにしてはいささか文章が硬いところがあったような。「道中」とか読み聞かせではわかりにくいかも。
▼相棒 感想等
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